ほどほどEssay

ぐーたらちんたら過ごしながらのつぶやき

Entries

ひと目ボレだよ、カルロス・クライバー

年始早々、久方ぶりにひと目ボレをしてしまいました。
相手は

カルロス・クライバー  

初めて彼の映像を見たわけではありません。
何度か写真やテレビでチラリと映像を見たことはありますし、
カッコよくて伝説の指揮者であったというエピソードも聞いたこと
ありますが、交響曲を1曲丸ごと映像で見て聞くというのは初めてでした。

な、なんと、美しい! 349

と思わず感嘆の息をもらしてしまうような指揮姿。

ある業界関係の方が言っていた「指揮者というのは全てナルシストです。」という
言葉を思い出しました。そうでしょう、ええ、そういう人じゃない務まらない。
指揮者のいないオーケストラの演奏というのは、もちろん演奏がまとまらない、という
技術的な問題が生じるのはともかく、一番の問題は絵にならないということだと
思います。その指揮者が立つことでオーケストラという個体が聴覚的にも
視覚的にもひとつのまとまった芸術になると思うんですよね。
だから指揮者の姿というのは観客にとって、魅力的であればあるほど
望ましい。

確かに私も今まで色々な指揮者を見てきましたよ。
打点が震えてしまう巨匠、観客席にまで届く唸り声の持ち主269
愛嬌満点のおデブちゃん、瞳孔開きっぱなしの人
瀧のような汗を流すフランス公爵名みたいな人等々・・・。

彼らの奏でる音楽は横においておいて、指揮姿だけでいうと
崇拝している熱狂的なファン以外、特にクラシック音楽なんかほとんど
聞かない、という人達から見れば、

おもろい動きしはんなぁ〜

くらいの印象で

カッコいい! 美しい!

なんて思う人はほとんどいないでしょう。

私も基本的には「俺ってサイコー」系の指揮者は苦手です。
演奏している楽曲よりも「オレ、オレ!!!」が鼻についちゃうタイプ。
でも、クライバーの指揮というのは、本当に洗練されていてエレガントで
舞っているようです。音と戯れている音楽の神様じゃなかろうか〜という感じ。
自然なんです。ナチュラル。
これ、普通の指揮者がマネしたら単なる

暑苦しい

になってしまいます。思いましたね、これぞ、DNAの成せるワザなんだろうな、と。
やはり日本人の指揮者ではこんな風にはならない。

テレビで見たのはベートーベンの7番だったんですけど、
この指揮にとても合っているんです。
そう、あのベト7。
2年ほど前、「のだめ」効果でやたらとアッチコッチのオーケストラが
演奏していた曲ですね。
ブームになる前から、交響曲の中では比較的聞きやすくて、ポップな感じさえする
この曲は私も好きでした。
でも、クライバーの演奏を聞いて目から鱗が落ちた、というか。
私の耳に今まで基本になっていたというか媚びりついていたベト7の演奏が
野暮ったく感じました。
クライバーのベト7は、テンポは速いんですけど、華やかな躍動感がある、と
いうのでしょうか。
きっとベートーベンがいた当時、この曲は私達の時代でいうロックかパンクみたいな
もんだったと思うんですね。
そういう雰囲気がすごく出ている演奏を再現したんだと思います。
クライバーの美しい指揮姿と躍動感のあるリズムとビートに乗って
観客もそのまま飛んでいってしまう、という感じですね。

いや〜、ホレました。

こういう伝説的な指揮者ってこれからまた現れるのでしょうかね〜。

私が昨日見たのは、NHKのアーカイブに残っていたという1986年の
バイエルン国立管弦楽団の演奏でした。
こちらの映像はアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団との
ベートーベン:交響曲7番 第4楽章

                   ↓


*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

プロフィール

Author:りんこ

ほどほど楽しく
ほどほど一所懸命
日々まったりぐーたらしている
大阪市内のOL

好物:音楽、映画、読書、お酒
    歴史、阪神タイガース
苦手:にわとり、数字、
    暑苦しいこと

現在の閲覧者数:

最近の記事

FC2カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索

By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード

QRコード