貧困にインディそしてルネッサンス

2009.01.06 *Tue

年末年始はいつも以上にたくさん本を読もうという気力が沸いて
くるものですが、今年はクリスマス前からそういう気分になり、
その1週間は3冊ほど本を読みました。

まずは先日のブログにも書いた堤未果著ルポ貧困大国アメリカ」。
タイトルからして目を引く、というかダンディな白州次郎の本をふって(?)
こちらの本を買ってしまいました。
さながら重たいタイトルどおり、中身も新自由主義が行き過ぎて生み出した
貧富の差の問題。金持ちはどんどん金持ちになるけど、中流以下の暮らしの
人達はどんどん貧乏になっていき、学費ローンや借金返済の為に
戦争に借り出されてしまう。とあまり題材的に報道されないアメリカの
現状についてルポされているのですが、かなり左巻きかな。
最後のオチが憲法9条改憲反対でした。う〜ん、座布団1枚とって、と
言いたくなる本だった。
が、日本も確実にアメリカの轍を踏んでいるので、そうならないように
政治家だけでなく個人も考えて行動していかなくてはいけないのでしょう。
この本は2時間弱で読めました。

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
(2008/01)
堤 未果

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続いて読んだのは、今をときめく勝間和代著「インディペンデントな生き方」
私個人的には勝間さんが「凄い人」ではあると認識していても
世間でブームになっているほどブラボーな対象ではなく、どちらかというと
苦手な感じだったので全然興味なかったんですよね。
でも、何も読まずに苦手と決めつけるのもなんなんで、
1冊くらいは読んでみました。勝間さんの初めて上梓した本だそうですが、
働いている女性がいかにしてキャリアアップし、人としても素敵になるかという
ようはHow to 本です。
勝間さんはこの著書の中でインディペンデントな女性とは

・年収600万円以上
・年収1000万円以上のパートナーがいる
・歳を重ねる事に素敵な女性になる

と定義してます。

最後の項目はともかく上のふたつは私のリアルな生活では
?(゚Д゚≡゚Д゚)?な感じです。確かに年収600万円以上あれば、シングルマザーでも
やっていけるでしょうし、「自立」という意味では必要な金額でしょう。
まあ、頑張れば可能性なきにしもあらずだけど、そこまで給料アップに
執着してないな。ふたつめの項目は更に???な感じです。
これって世の中で売れている女性誌の目を意識した項目なんやろうか?という
くらいにしか思わなかったな。そういう女性誌が発信する情報が
今の多くの女性の価値観の元になっていることが多いので。
年収1000万円以下でも、自分の仕事が好きで誇りを持ち充実している
パートナーなら私は充分満足。もちろんそのパートナーとの相性が一番ですけどね。
私はセレブな生活よりもパートナーと地道に支え合って生きていきたい。

最後の項目は、まあおっしゃる通り。でも離婚=転職を同じ感覚で
捉えたりするのもやっぱり共感できないし、本もただ速読して読む冊数を
増やすことだけが=知識を得るではないだろうし、最終的には本や他人の
ウケウリではなく実体験を通じて色々考え経験するという「ろ過」の作業を通じ
自分の知恵にしてこそ本当の意味があると思うんです。その「知恵」にする
作業が「知識の取得」よりもずっと難しい。 
ちなみにこの本は1日の通勤時間だけで読めました。読みやすいというより、
文字が少なくて、内容も以前どこかで読んだようなスタンダードなHow to 本でした。
こういう本を読んだだけで、自分がデキる女性になった、と思う人が今は
いっぱいいるのかもしれません。まあ、私もたまには、このテの本を読んで
怠けている自分自身を注意喚起するのも必要でしょう。

勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)勝間和代のインディペンデントな生き方
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(2008/03/01)
勝間 和代

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3冊目は塩野七生著「ルネサンスとは何であったのか」 
私の最も好きな作家の一人であり、理想の生き方を体現している人です。
もしも、もしも私の家庭が資産家だったら、七生さんのように
大学院で大好きな歴史をひたすら勉強し、必要によっては海外に滞在し
学者か作家になりたかった。
こちらの本は、七生さんによる対話形式のルネッサンス入門書。
かなり砕けて分りやすく書いてくれているんでしょうけど、こちらはじっくり
噛み締めて読まないとなかなか私の中で文章が具現化されず
理解できなかった。この本は文章によっては読み直したりしたもので
上の2冊より時間がかかりました。でも、最も読み応えあって、読んで
よかった、という読後感がある。
ルネッサンスとは、突き詰めると「見たい・知りたい」という願望・好奇心なんですね。
これを解明する好奇心が時代の波と相絡まって壮大なエネルギーが
生み出されたと。
これって、「ほどほど」がモットーな私ですが、一生かけて自分の体内で
発酵させたいエネルギーかも。
目下は、ニンニク料理を食べた後の口臭をすぐに消す方法と
三宅久之先生の老いてなおますます元気で記憶力抜群の頭の中を
知りたいってこの程度のB級な好奇心ばかりですけども〜 (・∀・;)

ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)
(2008/03)
塩野 七生

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